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遺言書に添える「付言事項」で家族へ想いを伝える方法

2026.04.03
終活

遺言書に添える「付言事項」で家族へ想いを伝える方法

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前回に引き続き、遺言書に関するトピックをご紹介します。

遺言書といえば、「誰に何を残すか」を記す法律文書というイメージが強いのではないでしょうか。もちろん、財産の行方を明確にしておくことは非常に大切なことです。しかし、遺言書にはもうひとつ、あまり知られていない大切な役割があります。

それが「付言事項(ふげんじこう)」です。


付言事項とは?

付言事項とは、遺言書の本文に加えて記すことができる、自由な文章のことです。法的な効力はありませんが、故人の想いや気持ちを家族へ直接伝えられると言えます。

遺産の分け方だけを記した遺言書では、残された家族が「なぜこういう分け方をしたのか」と疑問や不満を感じてしまうことがあります。特に、相続人の一人に財産を多く渡すケースや、特定の人に何も残さないケースでは、遺族間での摩擦につながることも少なくありません。

付言事項を丁寧に書き添えることで、そうした誤解や感情的なすれ違いを和らげる効果が期待できます。


どんなことを書けばいい?

付言事項に書く内容に決まりはありません。たとえば、以下のような内容がよく記されます。

・家族への感謝の言葉 「長い人生を共に歩んでくれてありがとう」「子どもたちの成長を見守ることができて幸せだった」といった、普段は照れくさくて言えなかった感謝の気持ちを伝える言葉。

・遺産分割の理由・想い 「長男に多く残すのは、介護を担ってくれたことへの感謝の気持ちから」「自宅は母に住み続けてほしいため、このように決めた」など、分け方の背景にある気持ちを率直に伝えること。

・家族へのお願い・メッセージ 「兄弟みんなで仲良くしてほしい」「お母さんのことをよろしく頼む」といった、残された家族への願いや、後のことへの思いを記すこと。

・自分の人生への振り返り 自分がどんな思いで生きてきたか、どんなことが幸せだったかを伝えることで、家族への贈り物になります。


付言事項を書く際のポイント

付言事項は自由に書けるからこそ、いくつか気をつけたい点があります。

まず、否定的・批判的な表現は避けることが大切です。誰かを責めるような内容が書かれていると、遺族間の関係をかえって悪化させてしまう恐れがあります。

次に、具体的かつ誠実な言葉で書くことをおすすめします。抽象的な言葉よりも、実際のエピソードや感謝の言葉を盛り込むことで、読んだ家族の心に深く届きます。

また、付言事項はあくまで法的効力のない部分ですので、財産の配分など法律的に重要な事項は、必ず正式な遺言書本文に記載してください。


作成した遺言書の付言事項例

弊所でこれまでに作成した遺言書の例をご紹介します。
※個人の特定やプライバシー保護の目的で一部変更して記載しています。

(作成の動機)
私には持病があり、いつ何があるか分からないという不安から、この遺言を残すことにした 。・・・

(身上と希望) 長い海外駐在、妻との離婚、子供たちとの疎遠な一人暮らしという状況の中、唯一の身寄りであった妹も亡くなり、「他人に迷惑をかけずに死にたい」ということが一番の希望である。・・・

(不動産の扱い) マンションの居室を売却して相続人への遺留分や知人への贈与に充ててほしい 。・・・

身の上の状況や思いを記載されていることが多いです。ご自身の言葉で記載することによって、どういった意図をもって作成しているのかが伝わりやすくなります。


「想いを伝える遺言書」を一緒に作りましょう

弊所では、遺言書をはじめ、生前のサポート・終活を多数手がけてまいりました。法律的に有効な遺言書を作ることはもちろんですが、今回のトピックである付言事項を含め、「ご自身の想いが家族にきちんと届く遺言書」を一緒に考えることを大切にしています。

「何を書けばいいかわからない」「遺言書の作り方がそもそもわからない」というご相談も、初回は無料でお受けしております。東京・多摩地域、立川・小平エリアでお困りの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。